小学校低学年ころのこと。
詩を書いてきなさい、と宿題がでて、私は「お父さんは~、お母さんは~・・・」という書き方で(内容は忘れた)書いていっていました。そのうちに、「家族」というもの全部を書きたくなって、お姉ちゃんは~、とか弟は~、とか実際自分にはいないけど、物語のように頭にうかんだものを作り上げて詩を書きました。
授業中に皆の詩が発表されていったのですが、そのとき先生が(ちょっと怒り口調で)「あなた、お姉ちゃんいないでしょ?」
私「いません」
先生「なんでいない人のことを書くの?いない人のことを書いたらだめじゃない!」
私「・・・」
それで終わり。
思い出すと、思うんだけど、それは詩というのは「事実に基づいたことしか書いてはいけない」ということなのか、「事実しか書いたらいけない」というのは先生の頭にあることで、それを私が読み取っていなかっただけなのか(KY?)、それとも子供の自由な発想を大人の固い頭で抑えているような図式だったのか。
それはわからないんだけど、心の中ではその時も今も、「いいじゃーん」と思っています。