原田マハの小説、『楽園のカンヴァス』を読了しました。
すごく、すごーくおもしろかった!!
「日曜画家」といわれたルソーの秘蔵作品の真贋をめぐって、西洋人の美術館キュレーターと東洋人の元研究者が対決する…。
その作品は真作なのか贋作なのか?二人を対決させる謎のコレクターや彼らをとりまく人々の意図は?
という話なのですが、読み終わってみると、そんなことよりルソーの絵に対する情熱が浮かび上がってきて、じんとくる内容でした。
長編って、ひきこまれすぎてしまって、自分で時間の折り合いをつけるのが難しく、なかなか「読むぞ、今日は!」とならないと読めないのですが。(まあそれは自己管理の問題なのですが)
読んでみると、やっぱり、よかったです。
いつもは、短編集とかエッセイとか、区切りをつけやすいものを読んでいます。それも、最近は読んでなかったです。集中力も昔より続かなくなったのかなあ…でも、時々は長編にも挑戦しようと思います。
それから、今日は水木しげる先生の訃報を知りました。
小6のとき、図書室に寄贈されたたくさんの本の中に、「妖怪図鑑」(正確な題名は覚えてないですが)があり、わたしは図書委員をやっていたので、一番早く貸してもらうことができました。
家に帰って読んでみたら、すごい世界。絵の緻密さと迫力、妖怪の世界に圧倒されました。
最後まで、現役でたくさんの作品を発表されていて、またその情熱に打たれる気がします。
また、読みたくなるなあ…。きっと書店とかで特集されるでしょうけどね。されてたら、チェックしてみよ。
ものを創る人の情熱って、すごく世の中を動かすのかもしれない。